キイロサナエ飛ぶ 北川湿原

コウホネの花が咲き始めた北川湿原で、数十種類のトンボが飛び始めました。同湿原は「トンボの楽園」と言われ、40種類以上が確認されています。そのうち14種類は絶滅危惧種で、特にイトトンボの仲間が多く、代表的なのが「グンバイトンボ」です。前日の雨で水位がやや高くなった5月12日、家田湿原のやまんはな橋上流で、県の絶滅危惧Ⅱ類、環境省準絶滅危惧の「キイロサナエ」(黄色早苗)と数種類のイトトンボを撮影しました。キイロサナエは、体長約6センチ。ヤマサナエに酷似したトンボで主に平地や丘陵地、低山地の流れに生息。成虫は5月中旬から出現し、7月初め頃まで見られます。名前は、黄色の大斑が鮮やかなことに由来しています。この日は残念ながらグンバイトンボは撮影できませんでしたが、これから夏に掛け、モートンイトトンボ、キイトトンボ、アオモンイトトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボなどが見られます。写真のイトトンボは、アオモンイトトンボに似ているように見えます。
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