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『日向長井(ひゅうがながい)』~駅巡り③

北川散策⑨

日向長井(ひゅうがながい)駅=北川町長井5883は、大正11年(1922)10月29日、日豊線宮崎区間の北の終点として開設しました(翌年、宮崎県最北端の市棚駅が開設)。当時の記録によると、延岡駅―日向長井駅区間の地形は比較的平坦でしたが、可愛、和田越隧道の地質が軟弱だったため、難工事だったとされています。昭和37年(1962)10月1日に貨物取扱が廃止されて駅員無配置駅となり、平成8年(1996)6月1日、宮崎総合鉄道事業部発足に伴い、大分支社から鹿児島支社に移管。さらに、令和4年(2022)、宮崎支社の発足により、同支社に移管されました。駅の構造は、相対式2面2線で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。戦後の一時期、駅構内に日本通運の営業所が設けられ、炭や木材の積み出しでにぎわっていましたが、国道や幹線道路の整備とともに姿を消し、現在は駅の敷地内に長井郵便局の局舎がぽつんと残るだけ。国道10号側に植樹された桜並木は見事で、隠れた名所として知られています。現在は、上り6時21分発佐伯行き、20時17分発佐伯行き、下り7時13分発延岡行きが停車するのみです。

下の2枚の写真は、駅上の林道から北に向け、長井駅→国道10号→本村→東九州道を撮影。国道10号の左の坂を上ると右手に「道の駅北川はゆま」。写真の奥、左右に横切る高架橋は東九州自動車道。左が北浦方面、右が延岡方面。『国道と高速道路』~昭和40年代以降、経済成長と共に両道路が整備されると、「市棚」「北川」「日向長井」3つの日豊本線の駅の利用者は減少の一途をたどりました。=駅巡り、了=

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