沈み橋シリーズ~①深崎(ふかざき)橋

北川散策⑥ 沈み橋
一級河川五ヶ瀬川水系北川流域の旧北川町管内は、台風や梅雨時期の豪雨により毎年のように度重なる水害を受けてきました。川の両岸の地域を結ぶ橋は、本来、台風等の出水により河川の水位が上昇しても通行できるように高い場所に架けるのが望ましいものですが、川幅が広い場所では、橋を架けるのは長大橋となり、技術的にも難しくなり、経済的にも多大な経費を要します。そこで、予算や材料の確保が困難であった時代背景から技術的に施工が比較的容易で費用も安く済む「沈下橋(潜水橋)」での整備がなされてきました。沈下橋は、河川水位の上昇時には、自身を水面下に沈下させて川の氾濫を防ぐとともに、自身の流出を防ぐことで道路としての機能を維持する、優れた性能を持っています。全国的に沈下橋は河川改修や架け替えに伴い年々姿を消していますが、北川町管内には清流北川沿いに市道5橋、林道2橋の計7橋が残っており、通勤・通学路、営農活動などの地域の生活を支える社会資本としての役割を果たしています。また、夏には涼を求めて橋から清流北川に飛び込んだり、カヌーで下る姿が見られます。=延岡市魅力情報発信おいでよノベオカ・観光スポット紹介「北川地域」より。
①深崎(ふかざき)橋=北川本流
▽所在地=北川町大字川内名字深崎
▽架設年度=1965年(昭和40年)
▽橋長131・7メートル、幅員3・6メートル(町内の沈み橋では最長)
▽設計技師不明、請負者不明 RC造12径間桁橋
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